RICPプレスリリース・メールマガジン

メールマガジン 2012年08月02日号

「辻井明威の なるほど!ザ・チャイナ 02」辻井明威

リーマンショックを機に内需拡大の戦略展開により、

中国はかつての「世界の工場」から

ビジネスの場において無視の出来ない「世界の市場」に変身を遂げました。



インフレを危惧し、不動産市場におけるバブルをソフトランディングさせ、

金融引き締め政策や住宅購入制限令などによるマクロコントロールの結果、

現在では住宅開発は落ち着いています。



そのためかホットマネーの商業不動産への流入には目を見張るものがあります。



上海・北京などの一線都市における都市複合開発プロジェクトは

2011年までに285箇所がオープンし、

今後2014年までに新たに130箇所がオープンする予定ですが、

開発スピードは明らかにゆるやかになってきました。



一方、瀋陽・成都などの二線都市・三線都市と称される70都市余の

複合開発は、2012年に新たに230箇所、2014年までには400箇所に達し、

うち大型プロジェクトの開発は325箇所に上ると言われています。



二線都市・三線都市のレベルは、上海などの一線都市と

急速に差が縮まっています。



注目が集まる二線都市・三線都市の開発においては、

ショッピングセンター(以下SC)についても明らかな変化が見られます。



これらを踏まえ、今や中国全土に開発の広がる現状のSCの傾向を

以下にまとめてみました。



1 二線都市・三線都市と一線都市のSCレベルにおける都市間格差が縮小

2 SCの売上が月坪で36〜45万円とトップレベルの百貨店に迫る勢い

3 商業建築面積に基づく賃料が3600円超(月 平方メートルあたり)のハイレベルなSCが増加

4 SCの急成長に伴い各業種業態の商業が急成長(特にシネコン伸び率が顕著)

5 テナント各業界からSCへの注目度が格段にアップ

6 郊外型の大規模商業施設の開発を狙うデベロッパーと、都市型の

売上・賃料重視のデベロッパーとの間にテナントの引き合いなどの競争が激化



今の中国は、模索しながらも急成長しています。



日本には今まで培った様々な経験を活かし、中国における商業開発を

より良い方向に導く力があります。

このチャンスを引きよせ、中国および日本国内でのビジネス拡大の

きっかけとなるお手伝いを我々リックプロデュースができれば幸いです。



引き続き中国における日常的なちょっとした疑問からSCや都市開発などの

業界動向まで、このコーナーでこれからもお答えいたします。

皆様のお問い合わせをお待ちしております。



*一部データは中国ショッピングセンター

【中国購物中心発展及予測報告2012-2013】を引用

*1元= 13 円で換算

*一線都市とは、都市発展レベル、総合経済実力、エリア影響力、

人材に対する吸引力、 情報交換力、国際における競争力、

科学技術イノベーション力、交通利便性などの面で評価され、

北京、上海、広州、天津、シンセンなどが公認されています。

二線都市は武漢、南京、瀋陽、成都、西安などが挙げられています。




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