RICPプレスリリース・メールマガジン

メールマガジン 2011年01月28日号

「常識と非常識」山本直忠

「あなたって非常識な人ね」
言われただけで人格が全否定されるようなキラーワード。
しかし私たちのような企画会社にとって、
常識や固定観念は一方でアイデアの足かせになったりもする。
常識を逸脱した出来事に遭遇したときにこそ、
そこに本当のニーズを見たりする事もある。


『チリンチリン』 『キキィーッ!!』
いつものショッピングモールで買い物をしていたボクの背後から、
聞こえるはずのない聞きなれた音。
ふりかえればモール内にかかわらず自転車で突進してくるオバさんの姿。

間一髪で栄誉ある「日本で最初にモール内で自転車に轢かれた男」に
なりそこねたボクの横を鼻歌まじりで通り過ぎたオバさん。
しかしハッピーな時間が長く続くわけもなく、
30mほど先で警備員にあえなくキャッチ、そして注意、アンドリリース。
「○○の商店街では怒られへんかったで(怒)!」
捨て台詞を残して去るオバさん。

<ショッピングモール=遊歩道のある商店街>
なるほど、定義としては理解できる。
しかし今どき商店街でも自転車は降りて押さないと怒られる。

高齢化、人口減少によるまちなか居住、
資源価格上昇や環境負荷軽減を考えると、
今後はモータリゼーションからの軌道修正も
SCづくりにおいては重要なカギとなろう。

ますます便利になるSC。
でも大きすぎると歩くのが疲れるのも事実。

日々来店していただける、徒歩や自転車のお客様に
便利に使っていただくための仕組みづくりは重要だし、
モール内で警備スタッフがセグウェイに乗るのは良くて、
お客様の自転車は不可か?とか疑問はある。
だからと言って自転車でモール内を走れる日が来るかは
“安心,安全”が基本の商業施設にとっては近い将来も考えにくい。

ただ、かつてドライブスルーキャッシングという
未曾有の業態を生み出したこの国では、
これからも何が起こるかわからない。


常識も非常識
今の常識も未来は非常識になるかもしれない
今の非常識も未来には常識になるかもしれない
だから否定はしない


誰かが言ったこの言葉に勇気付けられながら、
これからも次代の商業施設を提案していきたいと思います。


西日本企画開発部 次長
山本直忠



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